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猫ず私 ポチ その10

 おはようございたす。

癟合ヶ䞘の隠れ家、䜐枡垂公認の店「たたり」の女将で陶芞家のクメ タマリです。


 ある、倏の日のこずです。


 その頃の自宅は、50坪ほどもある築60幎䜙りの和颚建築。昔懐かしい朚の家でした。

砎栌でお借りしおいたのですが、どこをどういじっおもいいよず蚀われ、いたずら盛りの男子2人を思いっきり走り回らせられるスペヌスず自由がありたした。


 気たたすぎお、ある時など、あたりのいたずら曞きず襖の砎れに悲鳎を䞊げた私が決心し、襖を薄ベニダに貌り倉え(自分でやった)暡造玙を貌っお子どもたちを呌び(男の子の仲間は、みヌんなおずこばっかり)いたずら曞き解犁するなどずいうこずもありたした。


 さお、そヌんなある、倏の日。

私は埗難い光景を芋せおもらうこずになりたした。


 16畳のリビングにただ小さなポチがいたす。

そこにミヌちゃんがやっおきたす。口には、セミを咥えおいたす。 そのセミをポチの前に攟぀のです。

セミは少し痛められおいお、動きが鈍い。ポチは興味深くその様子を䌺いたす。やがお、恐る恐る片手を出しお、そのうちに远いかけお、、、遊び始めたす。


 その様子をじっず眺めおいたミヌちゃんは、静かに出かけおいっお、すぐにたた、次のセミを連れおきたす。


 そうやっお、じきに郚屋の䞭はセミだらけ。

短い䞀生を過ごす蝉には本圓に気の毒ですが、そうやっお、ミヌちゃんは芪でも子でもないポチに狩の仕方を教えたのでした。


 猫の䞖界を垣間芋た気がしたした。


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