おはようございます。
百合ケ丘の隠れ家、佐渡市公認の店「たまり」の女将で陶芸家のクメ タマリです。
長崎には、15年ほど前に一度、この9日の平和式典に合わせて訪れたことがあります。
長崎は山に囲まれた典型的な盆地で、だからこそ、焼かれる温度もたかく、爆心地には、その地の住民すべてが焼き尽くされてしまったために、地名を残すことすら危うい地域もあるそうです。
もう、その頃すでにご高齢のガイドさんに伴われて、坂ばかりのかの地をあるきまわりました。
「盆地じゃったから、範囲が広がらなかったんじゃ。わしらが助かるために、焼かれたもんはひどく焼かれたんじゃ」と、その方はおっしゃいました。
これは、広島であったか、長崎であったか、記憶が定かではありませんが、ある時、こんなことを言われたことがあります。
「この日は、静かにしておいてもらいたいんじゃ。わしらにとっては、死んだもんの命日なんじゃから」
それから、私は決して原爆の日に原爆の地を訪れることはしなくなりました。
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