おはようございます。
百合ヶ丘の隠れ家、佐渡市公認の店「たまり」の女将で陶芸家のクメ タマリです。
私の陶芸のお師匠さんは、陶器で、「原爆で焼かれた人の顔」を作っている人でした。
2000度とも言われる原爆の炎を、1300度の窯の火になぞらえて、灼熱に焼かれた人たちの顔を作っていました。
広島で個展をした時に、被爆者が訪れて、
「こうだったんです。人は焼かれて、このように焦げただれたんです。」と、話してくれたそうです。
10年働いたお師匠さんの工房を離れ、いく当てのない27歳の私は、広島に行くことにしました。
「こんなお師匠さんに師事したのに、私自身は何も広島のことを知らない。」
と、感じ、広島に住んでみようと思ったのです。
ヒロシマのことは、今だに整理のつかないことです。
ただ、
惨たらしい現実から目を逸らさずに、そして、決してこのようなことを再び起こさない、 そのために自分ができることは何か、を、考えることをやめないことが必要なことなのだろうと、この日、この時間を迎える時、いつも思うのです。
できることなど、ないかもしれない。
でも、心の中は自由。
思いを馳せることは、誰にでもできることですから。
そして、そのことが、力になる時が来る、と、信じているのです。
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