お盆になると思い出すこと その次

おはようございます。

百合ヶ丘の隠れ家、佐渡市公認の店「たまり」の女将で陶芸家のクメ タマリです。


その日は、朝から様々人がやって来ます。

私より小さな親戚の子どもなどもやってきて、

いつもは、遊び相手もいない、いてもいじめられてばかりいるみそっかすの私は、少し、心躍る気がしました。


大人たちは、夜の宴会の支度をし、子どもたちはバケツを持って花を摘みにやらされます。

桔梗、女郎花、撫子、夾竹桃、とりどりの色鮮やかな花たちでいっぱいになったバケツを抱えて、蚊に喰われながら、いくらか薄暗くなった墓に集まります。


大人は柄杓で一つ一つの墓に水をかけながら、子どもたちに、その縁故を語って聞かせます。

「これは、あの優しいお姉ちゃんのお父ちゃんの墓じゃ。お姉ちゃんのお父ちゃんは、病気で早ように死んでしもうたんじゃ。お姉ちゃんは、じゃけえほんまに苦労したんじゃ。」とか、、

「私らには、兄さんが4人おってなあ、そのどれも、結核で亡くなったんよ。女ばかりが残されて、そうりゃあ往生したんじゃけえ」とか、、、


そして、私たちは、順繰りに自分の先祖の墓のまえの粗末な竹筒に摘んできた花を差し、小さな手を合わせるのです。


やがて、墓場は私たちが摘んできた花々で美しく飾られます。


お盆になると2歳から6歳までを過ごした山里の風景や、様々なエピソードとともに、

裏山にひっそりと建てられたその墓場のその日の様子を、強い線香の匂いとともに思い出すのです。




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